結婚の挨拶に妻の実家を訪れた時の体験談。
結婚報告のために、互の両親の元を尋ねる方も多いでしょう。
初めて訪れる妻・夫の実家・・・友人の家とは違う空気感を感じることもできますね。
今回はそんな家にまつわる「実話怪談・怖い話」をお届けします。
深夜に階段から聞こえる足音、妻の実家にて
妻の実家に結婚する報告をさせて頂いた時の話です。
妻の両親に挨拶を終え、結婚式の日取りの話、私の仕事や趣味などの雑談をしている内に、気がつけば深夜の時間となってしまい、妻の実家で1泊させて貰う事になりました。
妻の実家には両親以外誰もいないのですが、妻の兄弟が使っていた部屋が空いておりましたが、私は妻が使っていた部屋に泊まることになりました。
初めての結婚挨拶と言うこともあり、緊張からすぐに眠りにつくことができたのですが、途中でトイレのために起きることになりました。
1階にあるトイレで用を足し終え、2階に上がり、ふたたび布団に潜り込みました。
すると、誰かが階段を走る音が聞こえるんです。
時刻は恐らく深夜2~3時で妻の両親が起きてる様子でもありません。
階段から走る足音がしていた時間は5分程度、木製の階段から伝わる足音の重さから、子供ではないかと感じました。
階段を走る音は登ったり降りたりを繰り返し、遠ざかったり近づいたりしているのです。
私は不思議に思いながらも、階段から聞こえる足音の主を見に行く勇気はありませんでした。
妻を揺り起こそうとしても、起きる気配はなったので諦めて布団の中で足音を聞いていたのですが、いつの間にか音は消えて行きました。
朝になり昨晩の事を妻と両親の三人に話すと、階段の足音は昔から聞こえていたそうな。
階段から聞こえる足音からは不思議と恐怖感は感じませんでした。
あの日から時間が経ち、今では私達の子供達を連れて妻の実家に遊びに行くこともあります。
階段をゆっくりと登る2歳と3歳の娘達には、深夜に階段を昇り降りしている者の正体が見えているのでしょうか?
実話怪談を読んだ感想
結婚挨拶で訪れた妻の実家で体験した実話怪談です。
深夜の時間帯に階段を昇り降りする足音が聞こえてきます。
普通であれば怖い印象がありますが、体験者は不思議と恐怖は感じなかったようです。
その後、体験者は昔から階段を昇り降りする足音が聞こえることがあると、次の朝に知ることになります。
もしかすると、体験者の子供達が階段を昇り降りする足音だったかもしれません。
そう考えると、少し不思議で暖かい怪談としても考えられますね。