【実話怪談】事故物件!?アパートの自室で聞こえる「あの音」

事故物件でもない普通のアパートなのに気なる現象が起きる・・・。

幽霊の姿を見たり、物が飛んで来たりと実害は無いけど、次第に気になりはじめる。

今回は小説を原作として映画にもなった「残穢」のような「実話怪談・怖い話」をお届けします。

アパートの自室で聞こえる「あの音」

この話は今から数年前のことです。

当時の私は賃貸アパートに住んでいました。

いつ頃からなのか、まったく覚えていないのですが、自室にいると不思議な音が聞こえるようになりました。

聞こえてくる音は、「ウォンウォン」と鳴り響くような重低音でしたが、そのときは何かの機械音だと思って気にもしなかったです。

ある日、「うるさいなあ。どこかで工事でもしているのかな」と気になってしまい、音の正体を突き止めようとしました。

ですが、窓を開けて周囲を見渡し耳を澄ましても、部屋の中で聞いていたようなウォンウォンと鳴り響く音は聞こえません。

自室の窓から周辺を見渡したのですが、アパートの周りで工事は行われていませんでした。

音の原因を少し考えてみると、他の部屋の住人が「あの音」を出しているのでは?と考えました。

そこで、「あの音」が聞こえるときにアパートの外に出て、音の原因を確かめようとしたのです。

もしも、スピーカーなどで大きな音で音楽を聴いていれば、アパートなのでスピーカー音が漏れて聞こえてくるはず。

アパート住みなのに、隣人も聞こえる様な大きな音で音楽を聴くのはマナー違反ですが、その時の私は音の原因を知ってすっきりしたい気持ちでいっぱいでした。

ですが、「あの音」が聞こえるときに、アパート外から部屋の様子をうかがってみましたが、「あの音」は聞こえてきません。

私は「住人が使っているエアコンの室外機から音が聞こえているのか」と思い、室外機もチェックしましたが、どの部屋も動いていませんでした。

音が聞こえるのが1度だけなら気にも止めないでしょう。

しかし、「あの音」は気になり始めてから、朝から午前中の時間帯だけですが、3ヶ月ぐらいずっと聞こえてくるのです。

言いようのない不気味さを感じた私は、始めて友達に相談したところ「幽霊でもいるんじゃないか」と茶化されました。

私は心霊経験など1度も経験が無いため、普段なら気にせず笑い飛ばすところですが、その時ばかりはできなかったのを覚えています。

「あの音」の原因もわからず終いで次第に心霊的な物を信じ始め、近所の神社に行ってお参りをするように心がけました。

近所の神社にお参りに行くようになり、しばらくすると音は次第に聞こえなくなり、最後は嘘のように静かになりました。

室外機の様な音の原因は気になりましたが、当時のアパートからも引越しており、今となっては原因が分かりません。

事故物件でも何でもない普通のアパートで突然起こった、とても不思議な体験でした。

実話怪談を読んだ感想

賃貸アパートの自室で謎の音が聞こえてくる、最初は気にならないのに、少しづつ侵食するかのように気になり出す怪談です。

長い髪の女が出て来るなどの、強烈な恐怖体験こそ無いものの、小さな恐怖は少しづつ体験者を侵食していきます。

神社にお参りに行くことで、「あの音」は次第に消えていくのですが、原因が分からなかったのが怖さの後味を引きますね。

実は事故物件でアパートに居着く者、どこからか体験者に憑いてきた者なのか・・・後味の悪い実話怪談でした。

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