【実話怪談】旅館が普段は案内しない一室に泊まってみたら

旅館が普段案内しない秘密の部屋には要注意!

普段は人を案内しない旅館の一室には怪異が待っている!

今回は旅館にまつわる「実話怪談・怖い話」をお届けします。

旅館が普段は案内しない一室に泊まってみたら

これは私がまだ物心ついてすぐの頃、おそらく3~5歳ぐらいに体験した話です。

私の父は結構思いつきで行動する事が多く、外出はもちろん旅行に出かける際も事前に計画は立てずに気分で決める人でした。

その日も父の思いつきだったのでしょう「お泊りの用意せぇ、旅行に行くぞー!」っと言うのです。

突然の旅行っだたのですが、幼かった私は楽しさを隠しきれませんでした。

こうして、父の思いつきですが私、父、母、兄の家族4人で旅行に出かけることに。

旅行に出かける際に、父に目的地を聞いたのですが教えてもらえず、着いてからのお楽しみだと言われたのを未だに覚えています。

そして、家族4人を連れて車で2時間半程走って到着したのは温泉街。

温泉街に到着後、母も旅行先を知らされて居なかったらしく、父に「泊まる用意はしてきたけど、旅館は決まっているの?」と訪ねます。

父は「旅館?まだ決めてないけど、どこか空いてるでしょ!」といかにも思いつきで来た様な気楽な感じでした。

しかし、父の考えとは裏腹に大型連休と有名温泉街という条件が重なったようで、旅館はどこも満室で20件以上の温泉宿を訪ねる羽目になりました。

今日はもう宿は見つからない・・・みんな諦めかけていました。

父も諦めたのか「次に訪ねる宿であかんかったら、日帰りで帰ろう!」と弱気になるなか、頼みの綱である最後の宿も満室でした。

<満室の旨を聞いた父はなぜか諦めず、「このあたりの温泉宿を訪ねてすべて満室だったんです、どんな部屋でも良いのでお願いできませんか?」と宿の仲居さんに泣きつきます。

仲居さんは少し困った顔をしましたが、「普段はご案内していない部屋が1つございますが、そちらでも構いませんでしょうか?」と空き部屋が見つかったことに、私達家族は大喜びしてその宿に泊まることになったのです。

旅館のご飯も美味しく、温泉を堪能後に、昼間の旅館探しで疲れていたこともあり、私はすぐに眠ってしまいました。

どれくらい時間が経ったのかパッと目が覚めると同時に、廊下の方で物音が聞こえてくるのですが、家族の誰かかと思い「何しているの?」と声をかけましたが返事はありません。

返事が無いと思う間もなく、首から下、足先まで動かせず、声も出せなくなりました。

物音が聞こえてくる廊下の方を見つめて固まっていると、部屋のドアが開き白い着物を着た女性が入ってるのです。

白い着物の女性は、身動きがとれないまっすぐ私に近寄り、微笑みながら顔を覗き込んできます。

微笑みながら顔を覗き込まれる記録を最後に私は気を失いました。

翌朝、目覚めると同時に母にその話をすると、母も同じ状況になり白い着物を着た女性に顔を覗き込まれたところで気を失い朝が来たと言うのです。

近くで寝ていた、父と兄は何も見ていないどころか、1度も目を覚まさなかったようです。

部屋を案内してくれた仲居さんに昨夜の出来事を聴くことはありませんでしたが、旅館が満室の時には無理に頼んではいけないと1つ勉強になりました。

普段は貸していない旅館のひと部屋と言うことでしたが、どのような過去があったのでしょうか・・・。

実話怪談を読んだ感想

父の思いつきで大型連休中に有名温泉街に家族で訪れた際の体験談です。

大型連休中と言うこともあり、空き部屋がある旅館が見つかりません。

その後、父の諦めの悪さから偶然ひと部屋、普段は案内はしていない部屋を見つけることができました。

怪異はここから、疲れてすぐに眠っているはずなのに、急に目が覚めたと思いきや廊下からの物音に気がつきます。

声をかけると同時に金縛りになり、白い着物を来た女性が体験者を微笑みながら覗き込みます。

体験者は恐怖から気を失いますが、「微笑みながら」と言う部分から悪意は感じませんでした。

もしかしたら、過去旅館で働いていた方の幽霊だったのかもしれません。

皆さんも旅館に泊まる際、満室だと言われたら素直に諦めましょう。

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