深夜の廃病院での肝試しで見つけた、謎の落書き・・・。
深夜の廃病院では他の心霊スポットでは感じられない、独特の雰囲気を感じることができます。
今回はそんな「廃病院での肝試し」中に遭遇した「実話怪談・怖い話」をお届けします。
深夜の廃墟病院にて、肝試しで見つけた謎の落書き
私がまだ中学生の頃の話です。
夏休みも中盤に差し掛かろうとしていたとき、友人達で近所にある廃病院を肝試しをすることになりました。
その廃病院はまだ取り壊されておらず、不良のたまり場であるだとか、取り壊そうとしたら作業員が原因不明の体調不良になったなど、さまざまな噂がありました。
当日は5階建ての廃病院を見回るために、友達含め4人で病院の前に集まり、22時か23時頃に忍び込みました。
建物内は荒れている印象はなく、病院としてつい最近まで使われていたと思うほど綺麗な状態でした。
最初は2人組に別れて進む予定だったのですが、深夜の廃病院はあまりに恐ろしかったため、4人で固まって行動することにしました。
暗い病院内を懐中電灯の明かりのみを頼りに進む途中、所々に壁への落書きがありました。
不良達がたむろしている噂は本当だったんだなと、思いつつ先に進むと、壁の1箇所に異色な落書きを発見しました。
壁には矢印が書かれており、それはまるで私たちを案内しているかのように描かれていました。
矢印の落書きを見つけた私達は、馬鹿正直に矢印の案内に沿って、2階の部屋の前にたどり着きました。
その部屋の扉にも落書きがされており、このように書かれていました。
「後ろを見てごらん」
その時、友達の1人が「うわあああああああああ!!」と叫び走って逃げていくではありませんか。
私達は恐怖と緊張が限界を超え、我先にと逃げる友人を追いかけて、いっしょに逃げました。
全員が廃病院から逃げ、落ち着いた所で、叫び声を上げた友人に話を聞きました。
叫び声を上げた友人曰く、「後ろを見てみてみたんだ。そしたら、窓越しに赤い目があってさ、こっちを見ていたんだ・・・。」
それだけを震える声で言うと黙ってしまいました。
私と他の友人達は、後ろを見る前に逃げたので、叫び声を上げた友人だけが「赤い目」を目撃したのです。
肝試しに行った廃病院は、今は取り壊されており、真相を確かめることはできません。
叫び声を上げた友人が言っていたことが本当だったのなら、誰に見られていたのだろうと思う話です。
実話怪談を読んだ感想
心霊スポットの定番である、「廃病院」にて壁の落書きに従うことで、こちらを覗く赤い目と遭遇する怪談です。
「廃病院」に限らず、廃墟系の心霊スポットでは、こちらを覗く目と遭遇した話が数多くあります。
心霊スポットに居着く幽霊側も、訪れる人間に興味があるのは間違いありません。
あなたも心霊スポットにて、視線を感じたのなら、何処かの隙間からこちらを覗いているかもしれません。