【実話怪談】兵庫県ある旅館で体験した、封印された襖と掻く音

兵庫県のある旅館に泊まった体験者に起こった恐怖談・・・。

旅館やホテルは日頃から多くの旅行者が訪れ、日頃の疲れを癒す場所です。

しかし、疲れを癒してくれる反面、隠れた秘密を持つ場所も多く運営されています。

今回はそんな旅館にまつわる「実話怪談・怖い話」をお届けします。

兵庫県ある旅館で体験した、封印された襖と掻く音

高校時代に兵庫県のとある場所で合宿を行った時の体験です。

私が泊まった旅館はリフォームされたばかりで、見栄えは綺麗でした。

ですが、部屋の1箇所だけ明らかに不思議な部分がありました。

それは、押し入れが開けれないように、ガムテープが頑丈に貼られているのです。

部屋は綺麗なのに、押し入れのふすまだけが、赤茶色の大きなシミで汚れていました。

しかし、当時は高校生で合宿でテンション高かったということもあり、全く気にしませんでした。

私の泊まった部屋は、先生達の部屋から離れていたこともあり、練習後は深夜まで騒いでいました。

合宿最後の夜のことです。

私達は夕食後、疲れて熟睡している後輩を残して買い出しに向かいました。

買い物を済ませて部屋に戻ると、部屋で熟睡していたはずの後輩が、「聞いてください、寝ていたら、押し入れをカリカリと掻くような音がして、目が覚めた」と不思議なことを言うのです。

そのようなこともあり、後輩は押し入れの中に何ががいる、と私たちに訴えるのです。

気持ち悪さよりも好奇心に勝てなかった私達は、ガムテープで固く封がされている、赤茶色に汚れた襖のテープを剥がして、押し入れの戸を開けてみたのです。

中はがらんとしていたのですが、奥の方に陶器の壺が置かれています。

怖がりながらも、壺の中を覗くと中身は人骨でした。

私達は見てはいけない物を見てしまった気持ちになり、慌てて壺から離れ、ふすまを閉めて、ガムテープを貼り直し、出来るだけ元通りにしました。

襖の奥で人骨を見つけたこともあり、その夜は皆騒ぐ気分になれず、静かに寝ることにしました。

毎夜騒いでので気が付かなかったですが、夜中押し入れから、カリカリと襖を掻くような音が聞こえるのです。

私達は部屋に居られなくなり、廊下で朝まで過ごしました。

恐怖心を抱えながらも次の朝には合宿も終わり、旅館を後にしました。

ガムテープで封をされた先に置いてあった、人骨が納められた壺、夜中に襖を掻くような音は何だったのか。

今から数十年前の体験談ですが、思い出すだけで怖くなる体験談です。

実話怪談を読んだ感想

兵庫県のとある旅館にて、合宿に訪れた体験者が宿泊する部屋で異常が起こる怪談です。

体験談で注目すべきは「ガムテープで封をされた襖の奥に隠された、人骨が納められた壺」です。

なぜ、旅館の部屋にそんなスペースを用意する必要があったのか、考えるとキリがありません。

しかし、撤去せずにそのまま置いていた事を踏まえると、土地を納めるための「人柱」だった可能性が頭をよぎります。

体験談で語られる「襖を掻くような音」・・・人柱になった方が、襖から出て何かを伝えたかったのかもしれません。

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