【実話怪談】白装飾の怨念に取り囲まれた話、 夜の神社にて

夜の神社はまさに近所の魔境!

神聖な空気を感じることができる神社は、日々多くの人々の願いや思いを受け取る場所です。

日本全国にあり、日本人の生活にも身近な存在です。

今回はそんな神社にまつわる「実話怪談・怖い話」をお届けします。

白装飾の怨念に取り囲まれた話

私には暇な時間ができると、神社に散歩に行くのが習慣です。

神社に散歩に向かう時間は特に決めておらず、夜間の暗い神社でもふらっと入ることもあります。

散歩に行く神社は通い慣れており、夜間でも特に怖い体験をしたことがありませんでした。

それでも、たった1度だけ不思議な体験をした時のことをお話しさせてください。

神社にはお百度参りという風習がありますが、敷地の広さ・立地などによっては、鳥居から祈願を行う社まで距離がある場合には百度石が設けられます。

百度石は鳥居と社の間に設けることで、道路の案内標識の様な役割を持たせ、祈願を行いやすくします。

お百度参りには有難い百度石ですが、この石が設けられている神社は夜中に近づいては危険という言い伝えも聞くこともあります。

実は私が通っていた神社にも、この百度石が設けられていたのですが、通い慣れた場所と言うこともあり、その日も夜の遅い時間に散歩に向かいました。

散歩で通っている神社では、日によって明かりが灯っていることもありましたが、この日は真っ暗でした。

鳥居をくぐり、神社の歩いていき賽銭箱と神様が祀られている社に近づいた時でした。

背後から急に人の存在を感じるのです・・・しかも、人の存在感以上に「すごい怒り」「恐ろしさ」までが伝わってきて、生命の危機的な何かを感じるほどでした。

思わず気配を感じた背後を振り返ると、今まさにお百度参り中のような白装束をまとった女性数人が私を取り囲んでいるのです。

私を取り囲んでいる女性達は皆、中学生くらいの若い年頃だったと思いますが般若の様な形相でした。

私は小さな声で「ごめんなさい」と呟くことしかできませんでした。

いっぽうで女性達からは「怨念」「恐怖」の感情が伝わって来るとともに、「私たちの儀式を邪魔するなら容赦しない」という思いも伝わってくるのです。

恐怖で震える小さな声で「ごめんなさい」「ごめんなさい」と呟いていると、女性達の姿はふっと消えました。

私はここに長居したくないと思い、急いで神社を後にしました。

家の近くで通い慣れた神社ということもあり、その日から近くを通る程度にしていますが、私には特に大きな出来事はありません。

あの日、白装束をまとい般若の様な形相で私を取り囲んだ女性達は何者だったのでしょうか・・・。

以上、私が神社で体験した不思議な話です。

実話怪談を読んだ感想

通い慣れた散歩スポットである神社を夜に訪れた際、体験者が怖い出来事にある怪談です。

怪談のポイントとなるのが「お百度参り」・「百度石」です

お百度参りには通常の参拝とは比べ物にならない、ハードルが設けられています。

しかし、その高いハードルも苦にならない程に、叶えたい願いを持つ人がお百度参りに訪れます。

願いは人によって大きく異なりますが、明るい願いから、恨みの願いまで幅広いのは容易に想像できます。

そして、体験者の地域には「百度石が設置してある神社には夜間近づいてはいけない」という言い伝えが残っているそうです。

言い伝えの意味としては、強い恨みの願いを持った人は夜の神社を訪れるから危ないと言うことを指しているのでしょう。

しかし、今回体験者を襲ったのは人ではない「白装束の女性達」でした・・・神社にお百度参りに来るのは人だけは無いようです。

「夜の神社は近づいてはいけない」全国各地で語られる言い伝え、あながち無視できない言葉です。

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